QUEENファンじゃない男がボヘミアン・ラプソディを観たら(day95)

僕はこれまでの人生でQUEENをほぼ聴かずに、いや知ろうとせずに暮らしてきた。高校時代から周りの人が名前も知らないようなインディーズバンドを追うことにときめきを感じていた。音楽性云々より、知っていることこそが僕にとって重要だったのだ。ビートルズボブ・ディランを聴いたのも20代になってからで、所謂ロックの主流やレジェンドの存在には目もくれず捻くれ心満載で学生時代を過ごしてきた。

 

映画を観終わって、家に着いて真っ先にQUEENを流した。翌朝もRadio gagaやDon't stop me nowなどQUEENばかり聴いていた。

それでもQUEENを知らなかったことを悔やむのではなく、今出会うことができたからこそ自分の中で響くものがあったと思う。

 

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映画『ボヘミアン・ラプソディ』公式サイト 大ヒット上映中!

 

この映画で描かれるのはQUEENとしてのバンドの歩みとフレディ・マーキュリーの生き様であるが、彼の抱えるどうしようもない寂しさにフォーカスが当たっている。

生まれ育った環境、家族の存在、人を愛すること、そしてバンド。

巨大な富も名声も手に入れた彼が本当に必要とした心の安息を思うと、推し量りきれないくらいに切ない。彼が欲しかったものを追い求める苦悩が描かれている。

 

QUEENのメンバーを演じる俳優陣も注目である。若い頃の写真を見ると本物によく似ていて格好良いのだ。ブライアン・メイ役のグウィリム・リーのギターを奏でる出で立ちが素敵だし、特にドラマーロジャー・テイラー役のベン・ハーディがとびきりハンサムで魅力的である。

 

ライブのシーンも多くて、歌詞の内容とマーキュリー、そしてバンドしての生き様とのリンクや、オーディエンスを手拍子や足踏みで巻き込んでいる様子で心が湧き上がる。

終盤にかけてライブで演奏するシーンですすり泣く声も聴こえた。分かる。僕はQUEENファンではないけれど彼らの苦悩に触れていたからかそのバックボーンも踏まえてかなりグッときていた。

この映画は是非観てほしい。QUEENを知らない貴方も帰路につく道すがら、Radio  gagaのイントロが頭で鳴っているはずである。僕は観て2日経った今でも口ずさんでいる。

 

ここから這い上がっていこうと思う自らの心境にQUEENが響く。アルバム聴こう。