旭文堂で旭川のカルチャーを垣間みる

day353

週末に旭川へ。隣街、車で40分ほどで着きます。

お目当ては生姜ラーメンで有名な「みづの」への来訪だったのですが、店の前に着くと臨時休業のお知らせが。トホホ。シャッターの真ん中に貼られた文字を追いつつ腹を鳴らす僕。ずっと気になっているので次こそ食べたい。

 

雪は止んで陽がさした昼下がり、そのままどこに行こうか、何食べようかという話になってとりあえずロータリーから石狩川の方に向かう通りを歩いてみると、お店を構えている建物が点在しており、何やら気になる雰囲気。

そこで見つけた古本屋さん、「旭文堂書店」。

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木造のガラス扉を開くと古書が整然と並ぶ店内。創業50年とのこと。政治経済、思想、新書などジャンルごとにすみ分けされています。古本屋に入ると何だかそわそわします。例えば自分が生まれる前に書かれた海外の紀行書とか、このお店に入ることがなかったらタイトルさえ知らなかったであろう本と遭遇することができるから。奥さんが英語の学習書を購入。

その後お店を出て歩を進めると、またもや古本屋さんがありました。

 

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旭文堂コミック店、先に訪れたお店の系列店のようです。

お店に入るとだるまストーブの上で鍋がコトコトと。じんわりとした温かさが迎えてくれました。こちらは主に漫画と文庫本が揃っていたのですが、特に目を引いたのは手塚治虫吾妻ひでお等往年の時代を築いた漫画家のコミック作品の豊富さ。気がつくとじっくりと棚を目で追っていました。気になる漫画が多すぎて迷った末、手に取ったのは永島慎二の「若者たち」。1960年代には漫画誌「ガロ」に作品を掲載していた漫画家で、若者たちは漫画アクションにて発表されたとのこと。阿佐ヶ谷の3畳間で暮らす若者を描いた漫画、読み進めていますがグッとくる表現もあってとても面白いです。

この2店舗、そして通りにあるお店のたたずまいや建物の雰囲気のよさを例えるならば、東京の神保町や馬喰町あたりの通ったことのない道を探って進んでみる時の、懐かしくも胸が昂るような感覚に近いと思いました。古本屋や近くにある図書館、時代を感じる独特なフォントのマンションやカレー屋さんの存在も相まって、そこにある文化のようなものを垣間見た気持ちになります。旭川には旧い建物や看板がそのまま残っていたり、長年そこに在り続けて外観からこだわりが伝わってくるような飲食店など気になるお店がいくつかあるので、今後も探っていきたいです。

空腹を忘れて歩き回った僕らがたどり着いた先はとある喫茶店

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こちらのお店もとても良かったのですが、その時のことはまた次回に。

30歳を過ぎてからバンプにハマる

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先月、BUMP OF CHICKENのライブを観にZEPP札幌に行ってきた。ツアータイトルは「aurora ark」。新譜のaurora arcリリースによるツアーで、全国各地、ドームからライブハウスに至るまで大小様々な規模の会場で公演。

素晴らしいライブだった。なんというか、バンプの偉大さやライブで観るということの醍醐味を噛み締められるような体験だった。

最新作のaurora arcから多くの曲を演奏。オーロラの弧を意味するタイトルのこのアルバムは、コンセプトそのままに目の前に広がる風景が想像させられるような曲が多くて、腕に光るフラッシュモブの煌めきとステージの佇まいをじっくりと見入った。好きで何度も聴きこんでいたアルバムなのだけれど、ライブで聴いて改めて彼らの鳴らす音楽は体の内側から何かを響かせてくれるような、自分にとって大切なものを呼び起こされるような感覚を味わった。あと、往年の名曲も演奏してくれて、天体観測とsupernovaの歌詞に泣きそうになった。懐かしさとかではなくて、30歳を過ぎた今感じる歌詞への共感。

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30歳を過ぎてからバンプにハマるとは思いもよらなかった。僕が中3の頃にメジャー1枚目にして傑作「jupiter」が発売されたのだけれど、聴き込むようなことはしなかった。何故なら当時の僕はひねくれていたから。それを格好良いと自惚れている節もあった。高校に入ると、周りの友達が聴いているのを知るとさっと引いて、なるべく他の人と被らないような何か(自分にとって)新しい音楽をむさぼるように探る作業に全力を尽くす、見た目もやっていることも冴えない男子校生だった。だから人気のあったバンプも多分に洩れず聴いていなかった。

時が経ち、奥さんと出会ったことがバンプに興味を持つきっかけとなった。奥さんは大のバンプファンだったのだ。学生時代のような尖った変なこだわりを鞘に収めてflame veinユグドラシルorbital periodとアルバムを聴いてみると、みるみるうちにどっぷりとハマっていった。歌詞で描く世界が己の内面から身近な生活に感じるものが多くて意味を追ってしまう。もっと知りたくて歌詞をノートに書き写したりもするくらい。いつからか自分にとっての応援歌に捉える曲と出会えたりして。そして作品毎の音の変化も興味深い。かき鳴らしたり、アコギを爪弾く表現の初期作から、ray、最新作のaurora arcの電子音を駆使した煌びやかな世界観へ変遷していく様は、彼らのやりたい音楽と時代性が結びついていてこれまた表現として素晴らしい。

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バンプを観た帰りの車内は、ライブの感想とバンプの音楽に溢れた。やっぱり好きな音楽のことを話し合っている時が何よりも楽しいなと思う。大人になってからこんなに何かにハマれることを教えてくれるとは。毎週bay fmで放送のメンバーによるラジオ番組pontsuka!!もストリーミングで聴いている。大切なことに気づかせてくれた音楽。もっともっと知って聴き込んでいきたい。

自宅で納豆キーマカレー

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唐突ですが、僕はカレーが大好きです。。カレーのことを想像してテンションを上げて日々過ごしています。

奥さん作の納豆キーマカレーが驚くほど美味かった!

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鶏肉を水でコトコト煮てできた濃厚な出汁にクミン、カルダモンなど様々なスパイスを加えたスープに、炒めたひき肉と道産の野菜、ひきわり納豆を。納豆のツンとした香りと粒々とした食感に、スープカレーの旨味が織り成す味わいは魅惑の一言。あっという間に完食しました。

納豆キーマといえば札幌の村上カレー店プルプルが有名で、想像しただけでもう食べにいきたいくらいです。

【札幌】村上カレー店プルプルのナット・挽き肉ベジタブル - 北海道移住してからのダンシング

札幌に遊びにいくとほぼ毎回スープカレーを食べています。もはやスープカレーを食べたいがために札幌に行っています。そのくらいスープカレーの魅力は尽きないし、バリエーションも様々。最近はスパイス系のスープにハマっています。寒い冬にスープカレー、最高です。カレー食べに行こう。

大雪

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W台風を凌駕する冬の嵐 大雪・暴風雪に要警戒!(日直予報士 2019年11月14日) - 日本気象協会 tenki.jp

午後から雪が降り始めて、だいぶ積もってきました。タイヤ交換を済ませておいて良かった。

自転車は物置にしまったし、トヨトミストーブも引っ張り出してきました。

週末にかけて気温が低いのだけれど、月曜日は最高気温11度の予報。不安定な寒暖の差が、ちょうど秋から冬に移り変わる変わり目を実感します。

僕はといえば何かとせかせかとやっています。今はぐっと堪えて焦れずにやっていきたい。あとブログは書きたい。思っているだけではだめですね。頭の中一杯で動いていると大切にしていた何かをふと忘れているかのような焦燥に駆られることもあるから、一旦立ち止まって確認してまた進めていく。自分にとってはそのためのブログでもある。見誤らずに。明日も早起きしよう。

初雪

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今日の日中、遂に雪が降りました。低くて薄暗い雲が立ち込めて、降りそうだなーと思うやいなや空から大つぶの雪。札幌でも初雪、平年より10日程遅かったとのこと。

www.hokkaido-np.co.jp

去年は移住してから初めての冬を過ごしたのですが、想像していた以上に寒くて驚きました。去年の反省を踏まえて、既に家の中で身につける首巻きと膝掛けを手に入れたので万全です。後は編み物教室から作りかけ状態の靴下カバーを完成させたい。

自転車に乗る時にもマフラーと手袋を着けるようになりました。あとどれくらい自転車に乗れるだろう。寒さに負けずペダルを漕ぎます。季節の変わり目、体を温めつつやってまいりましょう。

 

雪マーク

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晩秋の季節。時折雨風がイチョウの葉をなびかせて地面を黄色く色付かせていますが、晴れともなれば穏やかで、今日も秋物のコートを羽織って外に出られるくらいでした。

天気予報を見てみると今週末からついに雪マークが。まだこたつで温まっている我が家ですが、そろそろストーブの出番かも。タイヤ交換も早めに。

映画『音楽』爆音上映会

day347

千歳からの帰り道、夜道の国道を走らせる車内で感嘆のため息ばかりついていました。なんとなく、「生きてりゃいいことあるな」とも。

 

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11/1(金)の夜、奥さんと一緒に新千歳空港へと向かいました。お目当は『音楽』という映画の爆音上映会。新千歳空港国際アニメーション映画祭のコンペティション作品として上映するということで、まさか北海道で観られると思っていなかったので発表を知ってめちゃめちゃ嬉しかったです。

音楽 | 第6回 新千歳空港国際アニメーション映画祭

というのも、僕はこの作品の原作漫画である「音楽と漫画」(自費出版漫画「音楽」の単行本版)が好きで何度読み返したことだろうか、分かりません。大橋裕之さんの漫画の中でも特に好きで、身近な人に貸して読んでもらったり、親友の誕生日に渡したりもしました。「音楽と漫画」内の作品「音楽」は、不良の高校生3人組が楽器と出会い音楽を鳴らしはじめるストーリー。詳しくあらすじを説明するのは野暮なのでしませんが、彼らや登場人物の心情が表情だけでなく間や余白からも想像させられる、読む度にグッとくるような漫画なのです。

 

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音楽の映画化に至るまで、作画枚数は40,000枚を超え、実に7年以上の歳月を重ねて完成を迎えた作品です。僕が初めて映画化の話を知ったのが2013年頃。前職で東京に居て、大橋裕之さんの半生を描いた漫画「遠浅の部屋」の出版記念イベントに参加した時に「音楽」の映画を作っているという話をしていたを覚えています。

今回の映画で採られた手法は、「ロトスコープ」。実写の映像をトレースしてアニメーションに起すという方法で、なんと岩井澤監督が自ら映像の撮影、編集を行いアニメーションを作成していくという非常に地道な製作期間を経て、世に出ることができた作品なのです。今年9月のカナダのオタワ国際アニメーション映画祭長編部門でグランプリを獲得。そして日本での劇場版初上映がこの北海道、新千歳国際アニメーション映画祭というなんとも記念すべき日でもありました。

natalie.mu

上映30分前に新千歳空港に着き、4Fにある映画館に向かうと既に開場を待つお客さんの長蛇の列。無事整理券をゲットして僕らも列に並びました。意気揚々と以前イベントで買った「音楽」Tシャツ(半袖)を着こみつつ。初めて空港の映画館に入りましたが、独立型の座席で背もたれが長めのため、深く腰掛けてリラックスして観賞することができました。客席数は約230席、前の方に座りちらっと後ろを見てみると多くのお客さんで席が埋まっていました。

映画を観ての感想。まず、いよいよ映画がはじまった瞬間は7年という歳月をかけて生み出された作品ということを思ってグッときました。7年。僕も転勤があったり、転職して北海道に来たりと色々あった。最初は原作をなぞるように、自分の想像していた風景やキャラクターの動きを観ていましたが、次第にこの作品の描く世界に衝撃を受けて、のめり込んでいくような感覚でした。登場人物が言葉を発するまでの「間」にやられる。坂本慎太郎さんの研二の声、朴訥さとローな感じが唯一無二の研二だった。坂本慎太郎の声をアニメで聴ける日が来るとは。そして、実際に漫画の中で自らの想像の中で鳴っていた音が鳴る。漫画の中で「ボボボボ」と記された音楽の衝動が、実際に音として(爆音で)表現されて、想像を軽々と超えてみるみる引き込まれる感覚に。特に森田という登場人物の描かれ方が印象的で最高に格好良かったです。彼が不良3人組の音楽を聴いた瞬間の回想シーンのアニメーションの面白さたるや、こんなの観たことない。ぶったまげました。また、ロトスコープで実際に音楽フェス(この映画のために企画された)を撮影しているので、楽器をかき鳴らす動きが非常になめらかでめちゃめちゃ格好良いのです。劇中に流れる曲の良さにも痺れました。この気持ちを言葉にしたいけど言葉にしたら野暮になってしまうような、とにかく観たら感覚から呼び起こされるような作品だと思いました。

映画が終わった後は、監督の岩井澤健治さん、プロデューサーの松江哲明さん、原作の大橋裕之さん、そして劇中歌を担当したトクマルシューゴさん、伴瀬朝彦さんのトーク。特に印象的だったのは、岩井澤監督の「上映できてホッとしている」、大橋さんの「『音楽』が、この映画を以って完成したと思う」という言葉。個人制作でやり続けて来て遂に上映を迎えられた重みを実感しました。また、松江さんからは「岡村靖幸さんの声が使われているシーンは他言しないでおきましょう」という言葉も。確かに、これから観る方には岡村ちゃんの出演シーンも見処だと思います。とても贅沢で、めちゃめちゃグッときました。

最後に、トクマルシューゴさんと伴瀬朝彦さんのライブ。トクマルシューゴはバンド編成で「Parachute」、「Rum Hee」など4曲を披露。まさか初トクマルシューゴのライブを映画館で観られるとは。ライブがめちゃめちゃ格好良くて、曲の作り出す世界観に自然と体が揺れて浸るような幸せな時間でした。その後、伴瀬さんとトクマルシューゴさん+バンドでの劇中歌の演奏。こちらも映画を観終えた後で、シーンを振り返りながらライブを楽しみました。トクマルシューゴさんが「サントラを作って欲しい」という話をしていましたが、是非とも欲しいなと。劇中歌が『音楽』の世界を織り成すようで本当に格好良かったです。

終演後、出口でお客さんを見送る岩井澤監督、松江プロデューサー、大橋さん。少し話をすることもできて、なんだか「こういう日があるから生きててよかった」と思える上映会でした。帰りの車の中でも、奥さんと映画の感想、ライブの感想を言いあって帰路に着きました。

2020年1月から全国順次公開。観賞前売券もすでにゲット済みなので、もう一度観られる機会がとても楽しみです。前売特典で作画の生ラフ版画も(限定数)!観る予定の方は是非チェックしてみてください!

www.youtube.com